飯能の家 現場見学会
コウ設計工房に設計依頼をご検討いただいていらっしゃるお客様に、
現在建設中の現場をご案内しております。
出来上がってしまうと見ることのできない、
西川材をつかった構造躯体や工事の工程をご覧いただけます。
木のいい香りを体験、
品質の高い西川材の家のできるまでを、是非ご覧ください。
見学はご予約制となっております。
駐車場や送迎のご案内は申込みいただいた後にご連絡いたします。
《飯能の家 概要》
子育て世代の、ご家族。
玄関から一直線にキッチン、洗面につながる、無駄のない家事導線。
一階のこあがりの畳の間が、ベビーちゃん達のお世話に大活躍しそうです。
それらの空間は、生活導線をコンパクトにしてくれます。
また、南の吹き抜けが、一階をドラマチックに明るくし、空気の流れをつくりだしてくれます。
建て主さんの思いのつまった、和モダンな雰囲気の機能的な木の家です。
木造二階建て
延べ床面積:33坪 一階:20坪 二階:13坪
《建築中現場レポート》
2017.11.23
階段は完成
進行中の現場、階段が完成しました。
この階段を上がると、2階はとりあえずのワンルーム。
1月末くらいに完成の予定です・・・
2017.11.21
階段は難しいんです
最近の現場は、階段もプレカットが一般的です。
メーカーに発注し、加工一式を終えて現場に搬入され、大工さんは組むだけ。
今の時代に合っているのでしょうけれど、今や階段の加工ができない大工さんも多く、大工と組立工と、呼び名を分けるべきだと、僕は思っています・・・
進行中の現場で階段をつくっている様子ですが、もう一人は堀座卓を施工中。
座卓に座って階段を見上げることになるので、隙間があると、へたくそ・・って云われてしまうから、特に丁寧につくっています。
図面を描くのは簡単だけど造るのは技術が必要で、そういう大工さんが技術を落とさないように、僕らのような設計者とこういう家を建ててくれる建て主さんは必要なんです。
将来、組立工では、リフォームや改修ができなくなってしまいます・・・
杉の浮造り(木目が浮き出た表面加工)が足ざわり良く気持ちいい・・・
もちろん、プレカットだって、木の階段は気持ちいい。
2017.11.02
あっという間に一か月
上棟してもうすぐ1ヵ月・・早いですね。
工事は早いとは云えませんが、そこそこ手間も掛かるので仕方ありません。
両隣の家よりも軒先が低いですが、こういうプロポーションなんです。
内部はセルロースファイバーの断熱材吹込みが終わりましたので、冬の間も暖かで仕事が進みますね。
昔は、アルミサッシではなかったので、最後になる建具工事まで、風が入って寒かったらしいです。
2017.10.10
上棟しました
IPPONという企画で、桧と杉の木を1本づつ購入されたHさんの家がようやく上棟しました。
大きな梁は、奥が杉、手前が桧の、太鼓梁です。
自らもチェーンソーを入れて、施主の目の前で倒された木が、乾燥時期を経て家の部材に利用されました。
綺麗な材料は、次回にもアップしますが、惚れ惚れするくらいのいい木です。
上棟にはお餅を撒きたいと、建て主さんが用意した、お餅と飴とおひねり。
僕は、上から建て主さんと撒く係りだったので、何も手にできませんでした。
お赤飯や天覧山のお酒などをいただいて、楽しい上棟が終わりました。
あとは、完成までちゃんと仕事しなければ・・・
2017.09.28
もうすぐ上棟…加工中
10月9日に、木の家が上棟になります。
現在、構造加工中。
今回は、工場によるプレカットと、大工さんの手刻みのハイブリット。
プログラムに入らない難しいところは手作業による刻みを、請け負った工務店さんが担当します。
これが、杉の梁 →
これが、桧の梁 →
こうやって比べると、素人さんでも杉と桧が見分けられると思いますが、木の家はいいね・・・・なんて云いながら設計している人でも、見分けられない人が結構いるんですよ・・
2017.08.18
地盤改良工事
飯能市は比較的地盤の良いところなのですが、たまたま悪い場所に当たったようで、改良工事が発生してしまいました。
今回は、いくつかの工法を比較し、RES-P工法という、細い鋼管をたくさん貫入させて建物の沈下を防ぐというものに決めました。
実のところ、何が最良であるかは難しいですが、現場の状況による作業効率や諸条件、コスト、残土発生無しとか、いろいろと検討してこの方法を採用しました。
オレンジの○のところに鋼管杭が打ち込まれていて
こんなに細いのですよ・・・でも、3.5mの杭を120本弱打ち込んだので、まあ大丈夫でしょう。
それにしても、工事が早い・・・
2017.08.29
べた基礎のコンクリート一発撃ち込み
構造体として、基礎はとっても気になるところだと思います。
誰でも出来るわけではないのですが、今進んでいる現場は、「ベタ基礎の一発打ち」で基礎をつくります。
一般の人には良く解らないかも知れませんが、普通は、耐圧盤といって、底の部分のコンクリートを打設し、その上に立ち上がり部分の型枠を組み、コンクリートを打ち継ぎます。
写真、立ち上がり部分の型枠が浮いています。
一回で打設するには、扱いやすいトロトロのコンクリートでは、立ち上がり部分にコンクリートを打ち込むと、押されて下から出てきてしまうのですが、そこは、固めのコンクリートで上手に打ち込みます。
良い点は、固めのコンクリートをしっかりと打設することで、打ち継ぎもない一体の基礎をつくることができるから、十分な強度が担保できます。
凄いところは、自らこの方法を考案し、使用する部材などもオーダーして、若い職人も育てているところ・・
以前の現場で、一発打ちで・・ってお願いしたから、今回は「工務店からは2度打ちでもいいと云われたけど、この前、一発打ちで・・って言われたから今回もそうした。」 と御頭が・・
地業(コンクリートの下部の砂利層)も、平にしっかりと固めないと、浮かし型枠が上手く組めないので、下地からキッチリと仕事をしています。
これ、普通のビルダーさんに依頼しても、たぶん出来ませんから、無理に依頼するのはやめた方がいいと思います。
請負元は、吉澤建設工業さんで、基礎工事は、鳶奈良さんです。
《今までの「現場見学会」の様子》
■ 構造とセルロースファイバー断熱材の見学会 @足立区
セルロースファイバーのメーカーである、デコスさんにも来ていただいて、断熱材の説明もしてもらいました。
外は暑かったにもかかわらず、室内は涼しくセルロースがさっそく力を発揮していました。
参加者は4組だけでしたので、少し寂しかったのですが、まあ、完成ではないので、最近ではこんなものでしょう・・・
見学会の機会を下さった、お施主さん、
企画をして下さった「木の家だいすきの会」ありがとうございます。
■ 構造見学会 @石神井台
設計者の話、棟梁の話、材木屋さんの話、建て主さんの話・・・と、1時間ほどお話を聞いていただきましたが、皆さん、飽きることなく聞いていただけたようで、とても良かったと思っています。(僕だけではないことを信じて・・)