木の家完成見学会 in飯能

 2月25日(日)10:00~15:00

 

コウ設計工房では、西川材の産地に近い事務所という特徴を活かし山の関係者とのネットワークにより、

木の好きなお客様に、自邸の木の伐採体験から参加して頂きました。

木の特性、良いところも悪いところもわかっているので、適材適所の使用を、建て主さんにご提案しました。

伝統的な使い方から、設計者が工夫した面白い使い方など、実際の建物を見ながらご紹介します。

地元の技術力の高い工務店と連携し、今回はプレカットと手刻みのハイブリット加工にて必要な個所に伝統的な加工を施しています。

そうすることで地震につよく、長く住み続けることのできる丈夫な家となります。

温もりのある木の空間を体験、品質の高い西川材の家を、是非ご覧ください。

 

午前は11:00~、午後は13:00~関係者(建主さん、山主、設計者、施工者など)によるお話を予定しております。

会場は飯能市双柳です。

見学はご予約制となっております。

見学ご希望の方はお電話か下の「見学予約」フォームより、ご希望の時間をご記入の上お申し込み下さい。

会場の住所、駐車場や送迎のご案内は申込みいただいた後にご連絡いたします。

 

 

《建て主さん伐採に参加》

梁や柱になる木材の伐採です。ご家族全員で参加していただきました。赤ちゃんも一緒です。(写真左)

ご主人、チェインソーが様になってます。(写真中央)  木が倒れてきました!(写真左)

 

 

《暮らしをかたちに》

 建て主さんは子育て世代のご家族。

 玄関から一直線にキッチン、洗面につながる、無駄のない家事導線。

一階のこあがりの畳の間は家族みんなで寝れて、ベビーちゃん達が小さいうちはお世話にも大活躍しそうです。

それらの空間は、生活導線をコンパクトにしてくれます。

また、南の吹き抜けが、一階をドラマチックに明るくし、空気の流れをつくりだしてくれます。

二階はこども達が大きくなったら個室にもできる空間とし、過ごし方によって構成できるようフレキシブルに。

建て主さんの暮らしを考えた機能的な気持ちのいい木の家です。

 

木造二階建て 

延べ床面積:33坪 一階:20坪 二階:13坪

 

 

《仕様や見どころ》

 

〇建て主さん自ら伐採に参加した、飯能の西川材を使用した梁や柱

〇構造材は全て良質な西川材で時間が経つにつれて丈夫で強くなる

〇フローリングや天井材の仕上げは西川材で調湿性やあり、夏はさらっと、冬は温か

〇壁は漆喰塗で調湿効果で、夏はさらっと冬は温かで過ごしやすい〇断熱材にはエコなセルロースファイバーを使用し、ほんわり温か室内環境もいい

〇リビングの吹抜けと高窓で太陽の光を室内にたくさん取り込める

〇床暖房式の掘りごたつでほっこり

 

 

《建築中現場レポート》

2017.02.09

外部の左官工事が終わりました。

ジョリパット吹付。

玄関廻りは建て主さん自らが西川材に塗装をしてくださいました。

内部仕上げの漆喰も終わりました。

二階のこどもスペース。

漆喰が塗終わると、表面のきめ細かい素材がやわらかく、光を反射し、やさしく自然な明るさの空間となります。

南面の吹抜けの開口との距離感がきれいですね。

吹き抜け部分は光の空間。

漆喰に光が反射し、とても明るい。家全体に光を風を運びます。

掘りごたつににも仕上げに向けて造作工事が入っています。

2017.11.23

階段は完成

 進行中の現場、階段が完成しました。

 

この階段を上がると、2階はとりあえずのワンルーム。

1月末くらいに完成の予定です・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.11.21

階段は難しいんです

 

最近の現場は、階段もプレカットが一般的です。

メーカーに発注し、加工一式を終えて現場に搬入され、大工さんは組むだけ。

今の時代に合っているのでしょうけれど、今や階段の加工ができない大工さんも多く、大工と組立工と、呼び名を分けるべきだと、僕は思っています・・・

進行中の現場で階段をつくっている様子ですが、もう一人は堀座卓を施工中。

座卓に座って階段を見上げることになるので、隙間があると、へたくそ・・って云われてしまうから、特に丁寧につくっています。

図面を描くのは簡単だけど造るのは技術が必要で、そういう大工さんが技術を落とさないように、僕らのような設計者とこういう家を建ててくれる建て主さんは必要なんです。

将来、組立工では、リフォームや改修ができなくなってしまいます・・・

 

 

杉の浮造り(木目が浮き出た表面加工)が足ざわり良く気持ちいい・・・

もちろん、プレカットだって、木の階段は気持ちいい。

 

 

 

2017.11.02

あっという間に一か月

 

上棟してもうすぐ1ヵ月・・早いですね。

工事は早いとは云えませんが、そこそこ手間も掛かるので仕方ありません。

両隣の家よりも軒先が低いですが、こういうプロポーションなんです。

内部はセルロースファイバーの断熱材吹込みが終わりましたので、冬の間も暖かで仕事が進みますね。

昔は、アルミサッシではなかったので、最後になる建具工事まで、風が入って寒かったらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.10.10

上棟しました

 

IPPONという企画で、桧と杉の木を1本づつ購入されたHさんの家がようやく上棟しました。

 

大きな梁は、奥が杉、手前が桧の、太鼓梁です。

自らもチェーンソーを入れて、施主の目の前で倒された木が、乾燥時期を経て家の部材に利用されました。

 

綺麗な材料は、次回にもアップしますが、惚れ惚れするくらいのいい木です。

上棟にはお餅を撒きたいと、建て主さんが用意した、お餅と飴とおひねり。

 

僕は、上から建て主さんと撒く係りだったので、何も手にできませんでした。

お赤飯や天覧山のお酒などをいただいて、楽しい上棟が終わりました。

あとは、完成までちゃんと仕事しなければ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.09.28

もうすぐ上棟…加工中

 

10月9日に、木の家が上棟になります。

現在、構造加工中。

今回は、工場によるプレカットと、大工さんの手刻みのハイブリット。

プログラムに入らない難しいところは手作業による刻みを、請け負った工務店さんが担当します。

 

 これが、杉の梁 →

これが、桧の梁 →

 

こうやって比べると、素人さんでも杉と桧が見分けられると思いますが、木の家はいいね・・・・なんて云いながら設計している人でも、見分けられない人が結構いるんですよ・・

2017.08.18

地盤改良工事

 

飯能市は比較的地盤の良いところなのですが、たまたま悪い場所に当たったようで、改良工事が発生してしまいました。

今回は、いくつかの工法を比較し、RES-P工法という、細い鋼管をたくさん貫入させて建物の沈下を防ぐというものに決めました。

実のところ、何が最良であるかは難しいですが、現場の状況による作業効率や諸条件、コスト、残土発生無しとか、いろいろと検討してこの方法を採用しました。

 

オレンジの○のところに鋼管杭が打ち込まれていて

 

こんなに細いのですよ・・・でも、3.5mの杭を120本弱打ち込んだので、まあ大丈夫でしょう。

それにしても、工事が早い・・・

 

2017.08.29

べた基礎のコンクリート一発撃ち込み

 

構造体として、基礎はとっても気になるところだと思います。

誰でも出来るわけではないのですが、今進んでいる現場は、「ベタ基礎の一発打ち」で基礎をつくります。

一般の人には良く解らないかも知れませんが、普通は、耐圧盤といって、底の部分のコンクリートを打設し、その上に立ち上がり部分の型枠を組み、コンクリートを打ち継ぎます。

写真、立ち上がり部分の型枠が浮いています。
一回で打設するには、扱いやすいトロトロのコンクリートでは、立ち上がり部分にコンクリートを打ち込むと、押されて下から出てきてしまうのですが、そこは、固めのコンクリートで上手に打ち込みます。

良い点は、固めのコンクリートをしっかりと打設することで、打ち継ぎもない一体の基礎をつくることができるから、十分な強度が担保できます。

凄いところは、自らこの方法を考案し、使用する部材などもオーダーして、若い職人も育てているところ・・

以前の現場で、一発打ちで・・ってお願いしたから、今回は「工務店からは2度打ちでもいいと云われたけど、この前、一発打ちで・・って言われたから今回もそうした。」 と御頭が・・

地業(コンクリートの下部の砂利層)も、平にしっかりと固めないと、浮かし型枠が上手く組めないので、下地からキッチリと仕事をしています。

 

これ、普通のビルダーさんに依頼しても、たぶん出来ませんから、無理に依頼するのはやめた方がいいと思います。

請負元は、吉澤建設工業さんで、基礎工事は、鳶奈良さんです。

 

 

 

《今までの「見学会」の様子》 

■ 住まう家見学会とお茶会  @日高市


 

 

奥さまが茶道を教えたりされている方で、お茶会と、茶道体験も兼ねた企画に快諾いただき、実現しました。

見学のみの方もいらっしゃいましたが、お茶会へ参加された15名ほどの方々にはとても好評をいただきました。

 

 

 

■ 15年の住まう木の家見学会  @入間市


OBの建て主さんやOBスタッフも含めると、総勢25名以上にもなり、まあまあの盛況ぶりでした。

開催を快諾いただいた、増田さん家族に感謝です。
ゴールデンウイークに、家族みんなで、見学会のためにお掃除をしてくれたそうです。

造っているときからいろいろとお手伝いをした子供たちも、既に3人とも成人になり、そんな子供達?・・も、自然にお掃除を手伝ってくれたと聞きました。

やっぱり、「家族全員が愛着をもって暮らしている」・・これが最高ですね、つくり手としては。

奥さんと息子さんが、リコーダーとギターのセッションを披露してくれました。

奥さんはピアノ教室を主宰し、息子さんは子供の頃バイオリンを習っていて、確か完成見学会の時にバイオリンを弾いてくれました。

見学会は、となりのトトロ、世界は一つ・・の2曲のセッションをもってお開きになりました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました・・・楽しんでもいただけたでしょうか?

■ セルロースファイバーと構造の見学会  @足立区


セルロースファイバーのメーカーである、デコスさんにも来ていただいて、断熱材の説明もしてもらいました。

 

外は暑かったにもかかわらず、室内は涼しくセルロースがさっそく力を発揮していました。

 

参加者は4組だけでしたので、少し寂しかったのですが、まあ、完成ではないので、最近ではこんなものでしょう・・・

 

見学会の機会を下さった、お施主さん、

企画をして下さった「木の家だいすきの会」ありがとうございます。

 

■ 完成見学会  @石神井


思いもよらず大勢の方々が来てくださった見学会、建て主さんはじめ、ご協力頂きました方々、ありがとうございました。

また、足元の悪い中、お出かけくださった皆さんにも、ありがとうございました・・

まずは、グリーンスマイルの細田さんが作ってくれた額に入った真歌ちゃん(OBの建て主さんの娘さん)の絵がお出迎えをしてくれました。

そして、見学会を仕切るグリーンスマイルの細田さん、終いには、お隣のチェロの先生まで引き込んで、急遽チェロの演奏をしていただいたりと、ピアノに歌に、プロの音楽家3名の方々にいろいろと楽しませて頂きました。

見学会というより、イベントにしてくださった皆さんに感謝です・・

 

 

■ 構造見学会 @石神井台


設計者の話、棟梁の話、材木屋さんの話、建て主さんの話・・・と、1時間ほどお話を聞いていただきましたが、皆さん、飽きることなく聞いていただけたようで、とても良かったと思っています。(僕だけではないことを信じて・・)