Q1. 西川材ってなに? Q2. 木の家は普通の家とどう違うの? Q3. 木の家の予算は?
Q4. 依頼先を設計事務所と工務店にするには、どこがちがうの? Q5. 木の家の性能はどうなっている?
Q6. 木の家の構造耐力は? Q7. 設計費ってどんなお金?
Q8. アフターメンテナンス、住んでいて何かあったらどうするの?
Q1. 西川材ってなに?
A1.
江戸時代から続く、日本の中でも品質の高い、木材。
木材の産地には、刻みをによる伝統的加工を多用できる、技術力の高い大工が残っている。
江戸に、西のほうから川で運ばれてくる良材ということで、西川材と呼ばれるようになったそうです。
西川林業地は、埼玉県の南西部、荒川支流の入間川、高麗川、越辺川の流域を産地とする。
地質、気候ともスギ・ヒノキが育つのに程よい環境。そして、よく手入れがなされたことから、
良質な木の産地として一目置かれるようになったそうです。
年輪の間が狭く高密度で、強度が高く、たわみや変形しにくいのが特徴の優良材。
コウ設計工房は、木材の産地に近い事務所ということもあり、いくつかの特徴があります。
山の関係者とのネットワークにより、お家に使う木の伐採や製材見学、また木材の履歴を知ることができます。県内や多摩地域の多くの腕は勿論、気質のいい工務店と連携しています。
木の特性、良いところも悪いところもわかっているので、適材適所の使用を、建て主さんにご提案します。構造においては、プレカットは使用しないで、伝統的手法を取り入れた加工組を基本としています。
■ 西川材の詳しい説明は「西川材の産地に近い事務所」
Q2. 木の家は普通の家とどう違うの?
A2.
構造材について:
一般的な集成材は木を接着剤でかためた材料をプレカットします。建てたときが一番強い状態で、時間がたつにつれて強度が弱くなります。
木の家は、強度が高く、たわみにくい良質な西川材のスギやヒノキを使用しています。手刻よる伝統的な加工を多用し、粘りのある構造体をつくり、時間が経つにつれて木がしまり強度が高くなっていきます。
仕上げ材について:
一般的な家の多くはビニールクロスの壁や天井で、床はクッションフロアや既製品のフローリングです。ビニール素材や、接着剤でつくられたものに囲まれた室内は、湿気がこもりやすくなってしまいます。新築時がいちばんきれいで、時間がたつにつれて汚れてきて、10年くらいではがれてきたり、張り替えが必要な場合がでてきます。
木の家は、壁はスギ、ヒノキ、サワラ等の木材、漆喰、和紙などをつかいます。床は杉、ヒノキを主に、マツや広葉樹を使うこともあります。自然素材は呼吸し湿度の高い時期は湿気を吸収し、乾燥した時期は蓄えた湿気を放出します、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。時間が経つほど風合いが良くなるのが特徴です。
木の空間は、心を落ち着ける、光を和らげる、集中力が増すなどの効果をもたらす事が研究でも解っています。科学的には立証できていないのですが、子どものアトピーやアレルギーが改善したという事例は、当社のOB客にも何例かあります。また、木と自然素材の調湿効果で、梅雨時の部屋干しの洗濯物が臭わないというのも喜ばれます。「気持ちいい」そして「人間力を高める」木の家。実際のものを見ていただくのが一番です。
■ コウ設計工房の家の仕様や解説は「西川材の家」
■ 建て主さんの声・事例はこちら
Q3. 木の家の予算は?
A3.
当社で設計させていただく住宅の施工単価は、65万/坪~90万/坪くらいまでと、バラエティーに富んでいます。
金額としては、新築戸建てで1,300万~6,800万円、リフォームでは20万~2,000万円くらいの範囲での経験値を持っています。
コンパクトな家からゆったりした家まで、お話を伺いながら、ご予算に合わせて設計を進めていきます。
比較的ローコストでできる、「エコボックス」「夫婦+1」などの規格型の木の家もご案内できます。
「木の家を建てたい!住んでみたい!」とお考えの方は、まずはご予算の事が気になるかと思います。予算を決定づける床面積や仕様等の数字だけではなく、固定概念にとらわれない空間づくりによってコストコントロールを行い、満足のいくものをご提案する事も設計者の力量といえる部分があります。専門家の立場から何かいいアイディアが出せることもありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
■ 建て主さんの声・事例はこちら
■ エコボックスの事例「森のエコボックス」 「大きな食料納戸のエコボックス」
Q4. 依頼先を設計事務所と工務店にするのでは、どこがちがうの?
A4.
設計事務所・コウ設計工房では、建て主さんの考えや思いを、設計者がプロデューサーになって具現化していきます。
まず、どんな暮らしをしているか、どんな暮らしがしたいか、家族の個性や趣味、5、10、20年後の暮らしぶりなど、建て主さんの考えや希望を引き出し、雑談も交えていろいろな話をします。コミュニケーションの中から、思わぬヒントや遊び心、提案が生まれるるものです。この時間が、完成後の満足度を大きく左右しますので、焦らずゆっくりと時間をとります。デザインは、見かけやかたちばかりではなく、機能を持たなくてはいけません。間取りを考えるということは、暮らしをデザインすることであり、生活空間や外観など、総合的に考え、建て主さんの家族の個性がそのデザインに表れてきます。また、エコな暮らしの設備を提案することもあります。
性能に関しては、見えなくなってしまう部分も、価格、性能等の総合的な評価で選びます。基礎は適切な設計がなされ、制度の高い工事がなされているかチェックします。土台や大引きにはヒノキの芯持材を使用し、柱はスギやヒノキのできるだけ自然乾燥したものを、梁は主にスギ。木材は自然素材ですから、割れや反り、ねじれが生ずることもあり、できるだけ素性を考慮して適材適所の使用するよう気を配っています。断熱材は、最近はリサイクル面や性能等の総合的に判断しセルロースファイバーをお奨めしています。
林業関係者とのネットワークにより、大黒柱の木の伐採や製材の見学、木材の履歴を知ることもできます。県内や多摩地域の多くの腕も器質のいい大工さん(工務店)と連携しているので、適した工務店を選定しご紹介し、一緒に家をつくっていきます。手刻みによる伝統的手法も取り入れた加工組を基本としています。コストや工期の都合で、プレカットと手刻み併用加工ができる工場を指定し、必要な個所に伝統的な加工を施してもらいます。
適正な性能や質が適正な価格で見積もられているかチェックし、現場の工事が始まってからも、工務店と連携し、コミュニケーションをとりながら細かいところも見て、最後まで監理していきます。
フローとしては、諸条件整理→基本設計→実施設計→工事監理という流れとなります。その業務の中に、確認申請業務、市街化調整区域などに建築する場合は、農地転用許可申請、開発許可申請等の申請業務も含みます。
このように、いえづくりの過程にトータルに関わり統括し、建て主さんとコミュニケーションを計りながら家づくりを進めていきます。
計画からお引き渡しまで、最短でも1年程度、長い場合は3年程度かかる事もあります。
我々はパートナーであり友達のような関係にもなります。そして、引き渡しの際は少し寂しい気持ちで一旦お別れしますが、点検やメンテナンス、そとめし(当社主催のBBQ)などで時々お会いし、永いお付き合いをさせていただきます。
長い説明になってしまいましたが、このように総合的な検討をじっくり行った上で建て主さんに確認してもらい着工します。そうすることで工事が始まってからもスムーズに進みます。引き渡してからも満足して頂ける必要なプロセスなのです。
工務店の場合、設計に十分な時間を費やすのを惜しむ傾向にあります。設計を内部か外注で行うので、監理という仕事がありません。監理がされないと、施工会社の技術力などの都合でデザイン、性能、機能を削られてしまうこともあります。費用面においても、第三社の目でチェックすることができない為、全面的に工務店を信頼する以外ないことになります。
工務店に依頼するより設計費分が高くなるという、単純な足し算をする方がいますが、それは間違いです。工務店でも設計費は掛かります。適正な工事価格でデザインや性能の良い、満足の家ができると考えてもらえば、設計費は決して高いものではないと思います。だいたい、設計・監理費の半分は、工務店の経費や利益を削った思ってもらって良いと思います。
「工務店=つくる人」には直接いいづらい...今後も付き合いが続くので我慢しよう...希望したのとちがう...もうできてしまってからはいいにくい...など、長い工程の間に色々聞きたいことや、確認したいことなど沢山出てくると思います。
設計事務所は建て主さんの相談役のような立場です。計画からお引き渡しまで建主さんの立場に立って家づくりのお手伝いをします。建主さんの思いを専門的な言葉や技術に置き換えて、設計し、工事監理を行っていきますので、ご安心して家づくりを進めて頂くことができます。
■ 設計についての詳しい説明は「木を活かした設計」
■ 木の家の詳しい説明は「西川材の家」
■ 工務店に関する詳しい説明は「技術のある工務店と連携」
Q5. 木の家の性能はどうなっている?
A5.
性能に関しては、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」にのっとり、基準値を満たした設計を行っております。住宅の省エネルギー性能の評価については大きく建築と設備による手法があり「住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準」「設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準」の両方を満たすもので、地域区分別で評価基準があります。外皮平均の熱還流率の基準、冷房期の平均日射熱取得率基準、暖冷房、換気、照明、給湯、再生可能エネルギー(太陽光)などの指標をもとに設計を行います。
「住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準」は簡単に説明すると、屋根、外壁、床の外部に接する部分をしっかり断熱します。夏は外の様に暑くなりすぎないで涼しく冷房がよく効いて、冬も外の様に寒くなりすぎないで暖房をよく効くような設計をします。そうすることで、家の中は寒暖差がなくなり快適温度が保たれ、結露しにくく、冷暖房は最小限の利用ですむのです。
「設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準」は生活の上で必要な設備はCO2を排出しない低エネルギーで同じ機能を発揮する設備設計を行います。その結果、地球環境にやさしくランニングコスト(運用費)を抑え経済的に暮らすことができます。
快適で、経済的、地球環境にやさしい木の家を提案しています。
Q6. 木の家の構造耐力は?
A6.
構造に関しては、耐震等級3を満たす強度の構造設計を行っております。
耐震等級は建物の強度を表す指標で、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にそった性能表示です。
三段階にわかれていて、等級1、等級2、等級3と数字が多い方が強度の高い建物です。
等級の詳細は、簡単に説明すると、等級1は数百年に一度の地震(震度6強から7程度)に対して倒壊や崩壊しない。数年に一度発生する地震(震度5程度)で住宅が損傷しない程度。等級2は等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる構造設計。等級3は等級1で想定される1.5倍の地震に耐えられる構造設計となっています。
丈夫な建物であることは保障できます。ご安心下さい。
Q7. 設計費用ってどんなお金?
A7.
時々、「設計費がもったいないから、その分を材料費にまわして・・」なんてことを、施主や大工さんが云ったりします。でも、それは間違った認識だと思っています。なぜなら、そのようなアドバイスをする大工さんの設計力はほとんど皆無で、過去の事例、つくりやすいパターンを当てはめるだけだからです。
家の設計をするということは、間取りを決めることではなく、生活そのものをデザインするということです。家族の考え方や暮らし方、趣味や希望、想像力・・いろいろなことを考えてつくっていくものだと思います。
そのお手伝いをするのが、我々設計者で、プロとしてアドバイスもする訳です。ですから、それには当然、費用が掛かかります。
決して安い費用ではありませんから、二の足を踏むのは当然だと思いますが、設計費を掛けた分は、施工に関しても、質、費用など最大限の費用対効果を生み出す努力をします。
住宅の設計・監理の費用の料率は以下になります。
基本料金 750,000円
面積加算 120㎡まで 16,000円/㎡
~150㎡まで 14,000円/㎡
以上 11,000円/㎡
バルコニー、デッキ、吹抜等 5,000円/㎡
一般的にはここまでの費用となりますが、以下は特別な加算
構造計算(許容応力度計算等がある場合) 外注費実費+60,000円
特殊設備等加算(難易度等により別途調整)
付加申請等(開発許可、長期優良住宅、フラット35) 別途見積り
遠方加算(打合せ、現場が片道1.5時間を超える場合) 相談の上
各種申請手数料などは別途とします。
例)木造2階建て 130㎡(39.3坪)
基本料金 750,000-
面積加算 120 x 16,000= 1,920,000-
10 x 14,000= 140,000-
デッキ等 16 x 5,000= 80,000-
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小計 2,890,000円
消費税 289,000円
税込金額 3,179,800円
*設計・監理費が工事費の8%を割り込む場合は、これを下限とします。
(追加工事等含み最終金額で割込んだ場合も同様)
*分離発注にて工事を行う場合は、別途見積りとします。
■ 設計についての詳しい説明は「木を活かした設計」
Q8. アフターメンテナンス、住んでいて何があったらどうするの?
A8.
1年点検、2年点検の時にお話いただくか、何かあった時はコウ設計にご連絡下さい。
状況を見せていただき、お家を建てた工務店の職人さんが直しに行きます。
費用が発生する場合はお見積りをだします。